テロ対処訓練 with 小金井警察署
当社では4月21日に、社員の防犯意識向上と地域の皆様に訓練の見学機会を提供する地域貢献
を踏まえて、平成26年秋に引き続いて、小金井警察署と共同でバス車両を使ったテロ事件対処の
デモ訓練を開催しました。
当日は「テロ対策地域パートナーシップ」の活動として、自治体関係者や新聞の取材そして各地区
の交通安全協会の方々など多くの参加者が見守る中、以下の3ステージの訓練が行われました。
【第1ステージ】
車内で刃物を保持した脅迫者が運転者を脅すという想定で、運転者が犯人と応対している
間に、乗客が非常口から逃げる。運転者は犯人と共に車外に出て、隙を見て逃げた後に、
当社職員が刺叉(さすまた)を使用して、犯人を取り押さえる。
【運転者を脅迫する犯人】 【犯人の取り押さえに奮闘】
【第2ステージ】
バスから降りた乗客が有害液体(サリン)の入った容器を地面に叩き付けて壊し、付近の
歩行者が突然、意識を失うという想定で始まる。
→運転者が異常に気付いて110番通報
→初動の警察官が状況を聴取し、機動隊化学防護隊が出動。意識不明者を救護する。
→NBC部隊が不明液体の物性を検査し、有害化学物質(サリン)であると確認。
→汚染エリアの除染作業が行われて、安全が確保される。
【化学防護隊による搬送】 【NBC部隊による測定】
【第3ステージ】
警察犬の服従訓練および薬物の識別デモ訓練
【警視庁警察犬・エック号】 【薬物の臭いを仕込んだ箱を識別】
演者を担当した職員は緊張やリハーサルでの準備が十分でなかった為か、訓練本番では予定
通りにいかなかったところもありましたが、その迫真の演技に見学者から大きな拍手が起きて
いました。
この訓練を通じて、実際に事件が起きた場合の現場の雰囲気を感じられた事が何より大事で
あり、職員や見学者は警察の担当者のテロ対処についての解説を熱心に聞いておりました。
当社としては、昨年末の消防訓練を含めて、業務上において起こりうる非常事態に対する職員
の意識付けと対処準備という危機管理業務の一環であると共に、警察や消防が行う地域の皆さん
に対する防犯・防災の啓蒙活動について、地元企業として協力する地域貢献行事と位置づけ、
今後も積極的に関わっていきたいと考えております。
投稿者:太田越(本社・事業部)