貸切バス運転者 安全運転研修会レポート (平成31年3月2日実施)
貸切バスの運転者を対象とした安全運転研修会を今回、新設された埼玉中央営業所
の施設を使って行われました。外部からの教育スタッフとして、いすゞ自動車首都圏
株式会社さんを 招聘し、受講者は大型バス車両の運転・動作特性と日常点検について
座学と実車講習を受けました。
(主な教育内容)
<午前:座学・午後:実車講習>
①バスの構造的特徴と安全運転
大型車両の車長、車高等の構造的特徴を踏まえた車間距離や視野(死角)
などの運転感覚について説明を受けて、安全運転のポイントを学びました。
また午後の実車講習において内輪差やリアオーバーハング等の動作特性を
検証する前に机上でシミュレーションしてみました。
実車講習では運転席から直視やミラーを介して視認できる範囲と死角、
また前方に普通車を置いて、車間距離が見た目よりかなり近い事を確認し
ました。また車両が曲がる際、軌跡から判断して車体の左右が接触しない
位置を乗務員が予想してバルーンを置きましたが、車体と接触させてしま
う結果から運転席から見える距離感は接触現場で見えるものと異なってい
る事が一目で分かりました。
②日常点検
整備不良による事故や運転不良を防ぐために日常点検は重要です。普通車
両にはない大型車両の機器類の特徴と日頃の点検・整備に関するポイントに
ついて説明を受けました。
午後は車両の各部を見ながら、オイルの量をゲージで確認し、ベルトの張り
具合を指で押して、問題ないと判断できる力加減を重量計を使って学びました。
またタイヤボルトの締め具合を運転者がハンマーで叩いて、打撃音から正常に
締めてあるかを判断するテストを行いましたが、ベテラン運転者は見事に的中
させていました。
新しい営業所の施設を使用しての安全運転研修会でしたが、貸切運転者は真新しい建
物の中で気持ち良く受講できたと思います。今後も継続して研修の機会を設けて、運転
者の知識向上を図る事により安全運転の確保に努めてまいります。
投稿者:太田越(本社・事業部)