健康一口メモ
「メタボリック」(その8)
りんご型肥満といわれる内臓脂肪型肥満ですが、内臓脂肪は皮下脂肪と異なり、新陳代謝が活発で
中性脂肪の合成と遊離脂肪酸への分解を繰り返しています。この増加する遊離脂肪酸は門脈を通って
すべて肝臓に入り、脂肪の合成を促進したり、インスリン感受性を低下させます。そうして、それら
は代謝異常を引き起こす要因となります。このように、皮下脂肪型に比較して、内臓脂肪型の場合は、
いわゆる生活習慣病になり易いことが言えるのです。メタボリックシンドロームの診断基準の一つで
ある内臓脂肪の蓄積量は、腹囲(へそ周り)の数値であらわしますが、男性が85cm以上、女性が
90cm以上でした。
【遊離脂肪酸とインスリン感受性】遊離脂肪酸は、体内の脂質代謝や糖代謝にも関与しています。
20分程度の運動をすると、脂肪細胞から排出され、エネルギーとして消費されます。また、肥満に
よって蓄えられた脂肪が増加すると遊離脂肪酸が血中に移動し、それがインスリン抵抗性を高め、
血糖値を高くします。
投稿者:小林(本社・事業部)