健康一口メモ
「糖尿病」(その5)
糖尿病は初期の段階では、ほとんど自覚症状がありません。その症状には、「多食、多飲、多尿、そして
体重減少」の「三多一少」(さんたいっしょう)という特徴(ことば)がありますが、こうした症状はかなり
進行してから現れます。
多食については、ブドウ糖をエネルギー源として十分に利用できないために、脂質を利用する代償作用が
起こります。そうすると、血中に遊離酸脂肪が増えて、摂食中枢が刺激されて空腹感が高まり、エネルギー
補給が促されることにより、食べたくなるのです。
多尿・多飲は、血糖が増えると腎臓で糖分を再吸収しきれなくなり、糖分が水に溶け出して外にもれます
が、このときに多くの水を必要として、その結果、尿量が増えてその水分をまたさらに補うべくのどが渇く
という循環です。
体重減少については、血糖がエネルギー源として利用できないため、脂質・タンパク質も利用してしまい、
体構成組織の分もエネルギーになってしまう現象です。また、この「三多一少」(さんたいっしょう)以外
には、だるさや疲労感といったものもあります。
投稿者:小林(本社・事業部)